安乗岬旅館組合[公式ホームページ]

安乗人形芝居とは・・。

上記動画は平成17年8月27日・28日、国立文楽劇場で行われた民族芸能大会の様子です。

志摩市、安乗地区に伝わる人形芝居(人形浄瑠璃)。安乗文楽(あのりぶんらく)とも称する。
伝承団体は1951年(昭和26年)発足の「安乗文楽人形芝居保存会」で1978年1月28日に重要無形民俗文化財に指定され、同年1月31日に「安乗人形芝居」の名で記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(選択無形民俗文化財)に選択された。
口伝によれば、朝鮮出兵の折に八幡神社(現・安乗神社)を参拝した九鬼嘉隆を村人がもてなすために披露した手踊りに起源が求められるという。芝居小屋は、安政7年(1860年)の建築で日本で3つしか現存しない船底形舞台の1つである。
演者は「人形使い」・「三味線」・「太夫」(語り)の3つに分かれる。
かつては、安乗の長男のみ人形使いをすることが許されていた。
毎年9月15日と9月16日に行われる祭礼において演じられ地元の志摩市立安乗中学校には「安乗文楽人形クラブ」があり、この祭礼で日ごろの練習の成果を披露し、中学生のみで1つの演目を演じる。
なお、このクラブは「学習の一環」としての位置付けであり、課外活動ではない。
「喜怒哀楽の表現が素朴で大胆かつ野趣に富む。」と評されている。

演目は年によって異なる。2018年は以下の通り。

【演目】
平成30年9月15日(土)
18:30開演
●鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
●三浦之助母別れの段(みうらのすけははわかれのだん)
(東海中学校 郷土芸能クラブ)

●傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると) 
●巡礼歌の段(じゅんれいかのだん)
●十郎兵衛住家の段(じゅうろべえすみかのだん)
(安乗人形芝居保存会)

●絵本太功記(えほんたいこうき) 
  ●尼ヶ崎の段(あまがさきのだん) 
  (安乗人形芝居保存会)

平成30年9月16日(日)
18:30開演
●日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)
●渡し場の段(わたしばのだん)
(安乗人形芝居保存会)

●艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ) 
●酒屋の段(さかやのだん)
(安乗人形芝居保存会)

●生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし) 
●大井川の段(おおいがわのだん)
(安乗人形芝居保存会)